出版社:中外医学社
駒ヶ嶺朋子・著
2024年12月10日 ISBN:9784498428249
舞台は19世紀末パリ,サルペトリエール病院 神経学の巨人・Charcot(シャルコー)のファンブックが爆誕.火曜講義といえば,“講義するシャルコーと気を失っている女性の絵画”を見たことのある方も多いと思います.即興性が重視されたシャルコーの“火曜講義”では,生き生きとした,かつ生々しいシャルコーの姿を垣間見ることができます.現代の臨床神経学がいかにして成り立ってきたのか,その萌芽について新たな講釈を施し現代に蘇らせます. 本書の楽しみ方は大きく2つあります.1つは,シャルコーの思考回路をたどることで現代の神経疾患診療との共通点・相違点を明確にし,シャルコーの超越的な先見性を体感することです.またこの営為によって,批判にさらされることの多いシャルコーの機能性神経障害・催眠研究の真意をも浮かび上がらせるかもしれません.もう1つは,火曜講義の節々に出現する“現代の見地からみた違和感”に対する,著者の即興的注釈を味わうことです.シャルコーを多角的に論じる一冊.医療者はもちろん, “歴史好き”“パリ好き”など多くの方々が楽しめる内容となっています. 9784498428249
Le?on 1 振戦麻痺
Le?on 2 片頭痛
Le?on 3 腓骨神経麻痺
Le?on 4 Diabetes mellitus と間歇性跛行
Le?on 5 多発性硬化症
Le?on 6 あくび
Le?on 7 営利目的の催眠術に誘発された機能性神経障害
Le?on 8 広場恐怖症
Le?on 9 重症急性舞踏病
Le?on 10 筋萎縮性側索硬化症
あとがき
索引